- 日常(授業、寮生活)
春を支える芝焼実習の取り組み~緑化システムコース~

緑化システムコース2年生は、校内の芝地をフィールドに、毎年恒例の「芝焼」実習を行いました。芝焼は、冬の間にたまった枯れ草を取り除き、春の新芽が伸びやすい環境を整えるための管理方法の一つです。見た目には「燃やす」作業が印象的ですが、目的は芝の生育を助け、芝地を健全な状態に保つことにあります。生徒たちは、芝の状態や地面の乾き具合を確認しながら、なぜこの時期に行うのか、どのような効果が期待できるのかを学び、作業の流れや役割分担も意識して実習に取り組みました。火の進み方は芝の密度や湿り気、そして風の影響を受けるため、目の前の状況を見て判断し、丁寧に手順を踏むことが求められます。教員の指示のもと、周囲の変化に気を配りながら作業を進めることで、緑地管理における「観察→判断→実行」の大切さを体験的に学ぶ機会となりました。
なお岡山県内でも、日本三名園の一つとして知られる岡山後楽園では、春を迎える準備の風物詩として芝焼きが長年行われています。園内の芝生を順番に焼いていく伝統行事で、春の芽出しを揃えたり、病害虫の発生を抑えたりする効果があるとされ、当日は芝地が「黒い絨毯」のような景色になることでも知られています。身近な学校の実習で学んだ内容が、地域の名園の維持管理にもつながっていることを知ると、芝焼という作業が「環境を整える知恵」として受け継がれてきた意味が、より具体的に感じられます。
岡山 後楽園芝焼き:https://www.okayama-kanko.jp/event/detail_12436.html
最後に、安全面についてです。本校の芝焼実習は、安全を最優先に実施しています。当日は風向や風速を確認し、風上・風下を意識して作業を行いました。また、燃やさない箇所には事前に水まきを行い、延焼を防ぐための準備を徹底しています。さらに、作業範囲を明確にしたうえで、指導教員の監督のもと段階的に進め、消火用具も準備して万が一に備えた体制で実施しました。今後も生徒の学びと安全の両立を大切にしながら、実践的な学習活動を続けてまいります。


