- 日常(授業、寮生活)
とんど焼きと土づくり~緑化システムコース~

正門を彩っていた、緑化システムコース手作りの門松。新年の空気をまといながら来校者を迎えてくれていたこの門松を、今年も「とんど焼き」でお焚き上げしました。
とんど焼きは、小正月に行われる伝統行事のひとつで、正月飾りや書き初めなどを火で清め、無病息災や一年の実りを願うものです。地域によって呼び方や形はさまざまですが、「新しい一年を、気持ちよく始めるための節目」として、昔から大切に受け継がれてきました。今回は門松だけでなく、生徒たちの書き初めも一緒に焚き上げ、文字に込めた決意や願いを火に託して空へ届ける時間となりました。
また、行事を安全に行うための工夫も欠かせません。とんど焼きで使う竹は、そのまま燃やすと節の中の空気が熱で膨張し、「破裂音」が起きることがあります。そこで今回は、大きなハンマーを使って事前に竹を割り、内部の圧力がたまらないようにしてから火入れを行いました。伝統行事をただ「やってみる」だけで終わらせず、安全に、学びとして成立させるための準備も、緑化システムコースならではの実践の一部です。
さらに今回、とんど焼きを行った場所は、次に作物を植える場所でもあります。焚き上げた竹は竹炭となり、炭に含まれるミネラル(カリウムなど)が土の栄養として循環していきます。門松として飾られ、役目を終え、火を通して清められ、炭となって土へ還る。そしてその土からまた次の作物が育っていく——祈りで始まった行事が、土づくりとつながり、次の育ちへと続いていくことを、その場所で体感できたことが今回の大きな価値でした。
「飾る」ことから始まった門松づくりが、「送る」ことで節目を迎え、最後は「還す」ことで次の学びへつながっていく。伝統と探究が一本の線で結ばれた一日でした。ここに植えられる次の作物が、今日の時間の続きをきっと語ってくれるはずです。
門松の作製のようすはこちらから。

