【活躍する卒業生】漆芸作家の浅井康宏氏 ブルガリとコラボレーション

本校の卒業生(9期生)の浅井康宏氏がイタリアの高級宝飾品ブランドである「ブルガリ」とコラボを実現し、注目を集めています!
浅井氏[公式WEBサイト]もご覧ください!

©Maciej Kucia 浅井 康宏氏

【ブルガリ】気鋭の漆芸作家、浅井康宏氏とのコラボレーション
「ルチェア ノッテ デ ルーチェ」を発表

漆芸作家である浅井康宏氏とのコラボレーションによって誕生した「ルチェア ノッテ デ ルーチェ」の中心で燦然と輝く情感豊かなダイアルは、日本の芸術、イタリアのエレガンス、スイスのウォッチメイキング技術が巧みに織り交ざり、比類なき輝きを放ちます。京都の浅井氏のアトリエでひとつひとつが手作業で仕上げられるダイアルをセットしたタイムピースは、それぞれがこの世にただひとつの作品であり、光そのものへの眩い賛歌を奏でます。

光をテーマにした芸術作品が、「ルチェア」の女性的魅力の新たな側面を伝えます。日本の職人技、イタリアのデザイン、スイスの精密さの3 つの優れた文化が融合し心に深く響く作品が誕生しました。漆の上に繊細に配置されたマザーオブパールの細やかな薄片が、ダイヤモンドが輝くベゼルの中で幻想的な世界を描き出しています。

 

©Maciej Kucia

漆芸:日本古来の芸術
漆の起源は先史時代にまで遡ります。濃密かつ色彩豊かに磨き上げられた漆は、当初は物を保護するために用いられていました。その後何世紀もの時を経ていく中で漆は洗練の象徴となり、蒔絵や螺鈿などの繊細な装飾が施されるようになりました。1000年以上の時を経て受け継がれ、螺鈿や金の微細な薄片を埋め込むことで複雑なモチーフを描き出します。漆黒とも称される漆特有の深遠な黒を背景に、それぞれの薄片が光の揺らめきとともに生き生きと輝きます。

「ルチェア ノッテ デ ルーチェ」: 光としての色
漆と螺鈿の技巧で名高い浅井康宏氏は、光を作品の中心テーマとしてきました。太陽、虹、そして螺鈿の電光のような虹彩からもインスピレーションを得ています。古都京都にある浅井氏の静謐なアトリエでは、最先端の技法と伝統的な技巧が融合した現代的な作品が制作されています。
長年にわたり日本文化に魅了されてきたブルガリ ウォッチ プロダクト クリエイション エグゼクティブ ディレクター、ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニは、日本への旅の間に浅井氏と出逢い、イタリア語で「光」を意味するルチェアのための2つの特別なダイアルが誕生しました。

 

©Maciej Kucia ブルガリ ウォッチ プロダクト クリエイション エグゼクティブ ディレクター、ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ(左)、漆芸作家浅井康宏氏

2014年に発表されたウォッチ「ルチェア」は、スティールの輝き、ピンクゴールド独特の温かみ、そしてダイアルを囲むベゼルにあしらわれたダイヤモンドの輝きが織りなす、光り輝く女性らしさの象徴的タイムピースです。自動巻きムーブメントを搭載した機械式ウォッチでありながら芸術的クリエイションとしての魅力もあわせ持つ「ルチェア」は、マザーオブパールや深緑のマラカイトといった可憐な素材が色彩豊かなモザイク模様を織りなすキャンバスとして長年メティエダールの世界を探究してきました。

ファブリツィオと浅井氏の対話は伝統的なサヴォアフェール(匠の技)に対しての現代的ビジョンと、共に魅了されている光への情熱を軸に展開されました。
ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニは下記のようにコメントを寄せました。
「私たちは、何千もの小さなマザーオブパールの小片の反射によって、光を表現する新しい方法を見つけ出しました。この技法により、色彩を通した光に対する新たな視点を提示することができるようになったのです」

 

©Maciej Kucia

魂が吹き込まれたユニークな作品
研炭(とぎすみ)により丹念に施される研磨が、漆のそれぞれの層の中で素材の奥深さと輝きを表出させます。マザーオブパールの無数とも言える虹色の光沢の中から浅井氏が色と形状にこだわり厳選した薄片が、漆のうえで優美なモザイク模様を作り上げます。最終の研磨を経ることでモザイクは、深く黒い漆の暗闇の中に美しく浮かび上がるのです。
1つのダイアルを作成するために60日間もの間細心の注意が重ねられた作業が繰り返されます。完成したダイアルはそれぞれがふたつとない個性を持ち、永遠の光を放ちます。

 

©Maciej Kucia

 

©Maciej Kucia

写真、文章はブルガリ・ジャパン合同会社プレスリリースより引用
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001715.000005631.html