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中学校 行きたくない

「学校に行きたくない」「朝、体が動かない」そんな気持ちを誰にも言えずに、一人で抱え込んでいませんか?

もし君が今、そう感じているなら、この記事を読んでみてください。学校に行くのが辛い、嫌だと感じるあなたは、決して一人ではありません。その気持ちは、君が弱いからでも、おかしいからでもない、とても自然な感情です。

誰かに話すこと、そして今の学校以外の選択肢を知ることは、きっと君の心を軽くしてくれる大切な一歩になります。もし、今の環境が合わないと感じているなら、別の場所で新たなスタートを切る方法もたくさんあります。

この記事では、君が抱える悩みの正体を探り、君らしく学び続けるための道を一緒に考えていきます。

学校に行きたくない気持ち、よく分かります

「学校に行きたくない」と感じる日。周りのみんなは当たり前のように学校へ行っているのに、どうして自分だけ…と、苦しくなってしまうかもしれませんね。

あなたの気持ち、決しておかしくないよ

学校に行くのがつらい、誰にも言えない気持ちで苦しい時、何度も自分を責めたり、周りの友達と比べてしまうことがあるかもしれません。
だけど、安心して欲しいのは、「自分だけではない」ということ。

実は、令和5年度の文部科学省の調査では、全国で21万人以上の中学生、約15人に1人が不登校の状態にあると報告されています。
君のクラスにも、同じように悩んでいる仲間がいるかもしれないのです。

学校に行きたくなくなる理由は、本当に人それぞれ。主な原因として、調査では次のようなことが挙げられています。

中学生の不登校の主な要因(令和5年度) 割合
無気力・不安 55.6%
生活リズムの乱れ 22.1%
学業の不振 15.5%
いじめを除く友人関係の問題 14.4%
親子の関わり方の問題 9.6%

勉強についていけなかったり、部活のプレッシャーが大きすぎたり、友達や先輩との関係、恋愛の悩み。そして、一番多いのが、はっきりとした理由はないけれど、なんとなく「やる気が出ない」「学校のことを考えると不安になる」という気持ちです。

これは、君の心がSOSのサインを出している証拠。だから、まずはそんな自分の気持ちを認めてあげることが大切です。

自分を責める必要はないよ

「学校に行けないなんて、自分が弱いからだ」「みんなは頑張っているのに」…そんな風に自分を責めていませんか?でも、その必要は全くありません。

学校に行きたくないという気持ちは、風邪をひいて熱が出るのと同じように、心や体が休息を求めているサインです。
無理をすれば、もっと辛くなってしまうだけ。今は焦らず、自分のペースで、どうすれば心が少しでも楽になるかを一緒に考えていきましょう。

自分の気持ちと向き合ってみよう

心がモヤモヤして苦しいとき、まずはその気持ちの正体を少しだけ探ってみませんか。無理に変えようとしなくて大丈夫。
ただ、「自分は今、こう感じているんだな」と認めてあげるだけで、少し楽になるかもしれません。

まずは自分の気持ちを認めることから始めよう

「学校に行きたくない」と感じる気持ち。その理由を無理に探す必要はありませんが、もし思い当たることがあれば、紙に書き出してみるのも一つの方法です。

勉強のこと?
「授業が難しくてついていけない」「テストの点が悪くて怒られるのが嫌だ」

友達のこと?
「クラスに話せる人がいない」「グループの雰囲気が苦手だ」「LINEの返信が怖い」

先生のこと?
「特定の先生と合わない」「怒られるのが怖い」

学校の環境?
「朝起きるのが辛い」「教室のガヤガヤした感じが苦手だ」

家のこと?
「親の期待がプレッシャーになっている」「家のことで悩みがある」

もし、うまく言葉にできないという場合は、周りの信頼できる大人の人に手伝ってもらうのもいいでしょう。

おうちの人とうまく話せない君へ

「学校に行きたくない」と伝えたとき、お父さんやお母さんの反応に、余計に傷ついたり、追い詰められたりした経験はありませんか?

心配するあまり、つい「なんで?」と理由をしつこく聞いたり、「行きなさい!」と無理やり学校に行かせようとしたり、他の子と比べて「あなたも頑張りなさい」と言ってしまったり…。
これらは、親がやりがちなNG行動ですが、君を苦しめたいわけではなく、どうしていいか分からずに不安になっていることの裏返しでもあります。

もし、家族の言葉や態度が辛いと感じたら、「今はただ話を聞いてほしい」「理由を考えられるまで少し待ってほしい」と、自分の気持ちを伝えてみるのも一つの方法です。
君のSOSを正しく理解してもらえれば、きっと一番の味方になってくれるはずです。

周りに相談することも大切

一人で悩みを抱え込むのは、とても苦しいことです。
もし、親や家族に話しにくいと感じているなら、君の周りには他にも頼れる大人がたくさんいます。
学校の先生:担任の先生でなくても、話しやすい先生、たとえば保健室の先生や、部活の顧問の先生に相談してみるのも良いでしょう。
スクールカウンセラー:学校には、心の専門家であるスクールカウンセラーがいます。
相談した内容は秘密にしてくれるので、安心して話すことができます。勉強の悩みから友人関係、家族のことまで、幅広く相談に乗ってくれます。
公的な相談窓口:市町村の教育委員会が運営する「教育支援センター(適応指導教室)」や、電話やLINEで相談できる窓口もあります。
匿名で相談できるところも多いので、まずは気軽に連絡してみるのも一つの手です。
民間のフリースクールやNPO法人:学校とは違う、君のペースで過ごせる「居場所」を提供してくれる場所もあります。

誰かに話すことで、気持ちが整理されたり、新しい解決策が見つかったりすることもあります。
一人で抱え込まず、勇気を出して誰かを頼ってみてください。

自分に合った進学先を考えてみよう

なかなか学校に行けない日々があったとしても、いずれ向き合わなければいけない進学の問題があります。
学校生活がどうしても合わないと感じるなら、高校への進学先は別の方法を模索してみても良いかもしれません。

少し違った学び方をしてみる

高校進学を考えるとき、全日制の高校だけが選択肢ではありません。
君のペースやスタイルに合わせた、多様な学び方があります。

通信制高校

毎日通学する必要がなく、自宅でのレポート学習を中心に自分のペースで勉強を進められます。
対人関係に疲れを感じている場合や、自分の時間を大切にしたい場合に適しています。
ただし、自分で計画を立てて勉強を進める自己管理能力が必要です。

定時制高校

夕方や夜間など、全日制とは違う時間帯に授業が行われます。朝起きるのが苦手な人や、昼間に別の活動をしたい人に向いています。
毎日通学するので、友人との交流の機会も持ちやすいです。

もし、高校に行っても、うまく馴染めなかったら…?

中学校までは義務教育なので留年や退学は原則ありませんが、高校ではあり得ます。
でも、もし高校生活がうまくいかなくても、道が閉ざされるわけではありません。

転校(転入学)

今の高校に在籍したまま、別の高校に移ることを「転校(転入学)」と言います。
学校によっては、年度の途中でも受け入れてくれる場合があり、スムーズに新しい環境で学びを続けることができます。

編入

次の年度の初めに別の高校に入り直す「編入学」という道もあります。これは、もし退学をしてしまっても目指せる制度です。

例えば、1年生の過程をすべて終了し、2年生の途中まで通っていたが、退学してしまったという場合、条件が合致すれば、他の高校の新2年生として、次の年度初めから通うことが出来る制度です。

高卒認定試験

もう一つは「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)」です。これは、高校を卒業していなくても、試験に合格すれば「高校卒業と同じくらいの学力がある」と国が認めてくれる制度です。

この資格があれば、大学や専門学校を受験したり、就職の選択肢を広げたりすることができます。
一人で勉強を進める難しさはありますが、自分のペースで未来を切り拓くための力強い選択肢です。

ただし、一人で試験勉強を進め、モチベーションを保つのは簡単なことではありません。予備校などのサポートを利用することも考えてみましょう。

「行きたくない」の根本原因と向き合う選択肢

通信制や定時制高校は、今のような学校の学び方から離れるための有効な手段です。
しかし、もし君の「学校に行きたくない」という気持ちの奥に、「乱れた生活リズムを整えたい」「勉強の遅れを基礎から取り戻したい」「人との関わり方を学び直したい」といった、より根本的な悩みがあるとしたら、どうでしょうか。

これらの課題は、学習の形式を変えるだけでは解決が難しい場合があります。
一人での学習ではモチベーションが続かなかったり、新しい学校でも友人関係に不安を感じたりするかもしれません。

そんな君にとって、学習環境だけでなく、生活環境そのものを変え、24時間体制のサポートの中で心と体をリセットするというアプローチが、本当の意味での解決策になるかもしれません。

もし、こうした悩みを抱えていて、「今の環境から抜け出して、新しい場所でやり直したい」
もし君がそう強く願うなら、選択肢として検討してほしいのが、「全寮制高校」です。

全寮制高校の特徴

全寮制高校は、生徒全員が学校の寮で生活しながら学ぶスタイルの学校です。
通学制の高校とは、大きく異なる特徴があります。

特徴▼
【全日制・通学制高校】      
生活:自宅から通学。生活は家庭に依存。
人間関係:クラスや部活動が中心。
サポート:学習指導が中心。

【全寮制高校】
生活:学校の寮で共同生活。食事や生活リズムもサポート。
人間関係:24時間、仲間や先生と生活を共にする。
サポート:学習だけでなく、生活面や精神面も包括的にサポート。

全寮制高校のメリット

学業に集中できる:通学時間がなく、食事や生活の管理が学校側にサポートされているため、学習や部活動に集中しやすい環境が整っています。
新しい環境で成長できる:親元を離れて生活することで、自立心が育ちます。また、全国から集まる様々な仲間との共同生活は、人間的に大きく成長するチャンスです。
生活リズムが整う:決まった時間に起床、食事、就寝という規則正しい生活を送ることで、乱れがちだった生活リズムを自然に整えることができます。

全寮制高校のデメリット

規律が求められる:共同生活なので、門限や消灯時間などのルールがあります。ひとり暮らしのような自由生活ではないため、少し窮屈に感じるかもしれません。
親との距離ができる:家族と離れて暮らすため、最初は少し寂しく感じる(ホームシックになる)かもしれません。

まとめ

「学校に行きたくない」という気持ちは、君からの大切なSOSサインです。
まずは、そんな自分を責めずに、ゆっくり休むことを許可してあげてください。

そして、もし少しでも動くエネルギーが湧いてきたら、この記事で紹介したような、たくさんの選択肢があることを思い出してください。
今の場所がすべてではありません。君が君らしくいられる場所、安心して新しい一歩を踏み出せる場所は、必ず見つかります。

吉備高原学園高等学校の全寮制

もし君が、「環境をガラッと変えて、新しい自分になりたい」「同じような経験をした仲間と一緒に、もう一度頑張ってみたい」と考えているなら、私たち吉備高原学園高等学校が、そのための最高の舞台を用意します。

本校は、不登校を経験した生徒を全国から受け入れている、全日制・全寮制の学校です。

● 生活から、自信を取り戻す
規則正しい寮生活と、栄養バランスの取れた食事で、心と体のリズムを整えます。仲間との生活は、自然とコミュニケーション能力を育み、一生の友達と出会うきっかけになります。

● 「わかる」から、学ぶ楽しさを
勉強に不安があっても大丈夫。英語や数学は、一人ひとりのペースに合わせた習熟度別の授業で、中学の基礎からじっくり学び直せます。

● 「好き」を、未来の力に
マンガ・アニメーション、クラフトデザイン、福祉ボランティアなど、10の専門コースがあります。夢中になれることを見つける中で、「自分にもやりたいことが見つかる、できる」という気持ちが生まれます。
君の再スタートを、私たちは全力で応援します。まずは、資料請求やオープンスクールで、私たちの学校をのぞいてみませんか?君からの連絡を、心から待っています。